前回、プロテインの原料についてお話しましたが、プロテインの製品毎の違いはそれだけではありません。
細かい説明はいいから、手っ取り早くオススメのプロテインを知りたい方はコチラ。
まず、パウダー中のプロテイン含有量が違います。
初心者の方は知らない人もいるかと思いますが、プロテインパウダーを20㌘溶かして飲んでも、タンパク質を20㌘摂取できるわけではありません。
パウダー中にはタンパク質以外にも、炭水化物や脂質なども含まれているからです。
タンパク質含有率が80%だとすると、パウダー20㌘でタンパク質の摂取量は16㌘となります。
タンパク質含有率によって名称が分けられていて、多くのプロテインはWPC(Whey Protein Concentrate:濃縮ホエイタンパク)といってタンパク質をだいたい70~80%くらい含んだものです。
最近、とても安いプロテインが増えましたが、たとえ安くてもタンパク質含有率が70%を大きく切るようなら、結局飲む量を増やさなければいけないので、購入は控えたほうがいいかもしれません。
WPCよりタンパク質含有率が高い物がWPI(Whey Protein Isolate:分離ホエイタンパク)と呼ばれるものです。
厳密に決まっているわけではありませんが、おおまかにタンパク質含有率が90%程度のものを指し、かなり精製されたものになります。
炭水化物や脂質の量が極めて少ないので、減量時に極限まで炭水化物や脂質の摂取を抑えたい人が飲んでいます。
それと、炭水化物が削ぎ落とされているため、乳糖(ラクトース)をほとんど含まず、乳製品を摂るとお腹がゆるくなりやすい人でも安心して飲むことが出来ます。
競技者でない場合は、この特徴が一番の飲むメリットでしょう。
ただし、精製されているのでその分、少し高価です。
含有量とは話が違ってきますが、加水分解プロテインというものもあります。
ホエイペプチドとか、海外の物だとハイドロホエイとか呼ばれたりします。
加水分解というくらいですから、タンパク質が半分分解されたような状態のものです。
タンパク質が体内に入ると、体内利用の最小単位であるアミノ酸にまで分解されていきますが、そのアミノ酸が2つとか3つ結合した状態のものがペプチドです。
つまり、通常のプロテインとアミノ酸の間のものだと理解してもらえればと思います。
特徴はなんと言っても消化吸収の速さです。
半分分解されたような状態ですので、トレーニング後などに素早くタンパク質を摂取したい場合にとても役に立ちます。
また、胃腸への負担がとても少ないので、食が細い人は試す価値があると思います。
非常に優れたプロテインですが、タンパク質を素早く摂取したい時というのが、トレーニング後くらいしかありません。
ボディビルダーなどは、寝起きに素早く摂取したい方も多いようですが、初心者の方はそこまでする必要はありません。
また、間食の時などは、消化吸収速度は筋肉には何の影響も及ぼしません。
そして優れている分、高価なプロテインです。
よって、トレーニング後専用のプロテインになってしまいます。
しかしそれでも、食が細い人や食べても太れない人は、試す価値は大いにあるでしょう。
今日も筋トレライフを楽しみましょう。
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