筋トレは自重で行ったほうがキレキレの体になる?―ウェイトトレーニングとの違いは?

たまに「ウェイトトレーニングで鍛えると重たい筋肉になる」「自重トレーニングで鍛えたほうがキレのある体になる」という意見を目にします。
その意見について見解を述べたいと思います。



筋トレは自重で行ったほうがキレのある体になる?

まず、自重トレーニング(カリステニクス)というのは、自分自身の体重を負荷にして行うトレーニングのことです。
代表的なものが、腕立て伏せやシットアップ(いわゆる腹筋運動)、懸垂などです。

自重トレーニングは負荷が軽いと思われがちですが、正しいフォームでしっかり追い込めば充分、筋肥大はします。
ただ、それなりに筋肉を大きくするためには、負荷を上げていかなければならないので、負荷の調節が難しい自重トレーニングは非効率です。
基本的には回数を増やして負荷を上げるかたちになりますので、ある程度の高回数になってくると精神的にもキツいトレーニングになってしまいます。

 

一方のウェイトトレーニングとは、ダンベルやバーベルなどの重りを用いたトレーニングです。
負荷を上げるためには単純に重くすればいいので、負荷の調節が簡単なうえ、トレーニングの種類も多いので、一般に広く勧められるトレーニングです。

では、自重トレーニングを行ったほうがキレのある体になるのか?
筋肉にとってウェイトトレーニングとの違いはあるのか?

結論から言うと、キレがあるかどうかは自重トレーニングかウェイトトレーニングかは関係ありません。
対象の筋肉を伸ばして縮めるという筋トレの原則は、どちらも変わりません。

スクワットを例に取ると、自重でスクワットを50回出来るとします。
その方が負荷を上げるために1kgのダンベルを持ってスクワットをするとします。
すると自重で行うスクワットと何か変わるのでしょうか?
フォームも変わりませんし、回数も同じく50回こなせるでしょう。
でも重りを用いているので歴としたウェイトトレーニングです。
それでキレが変わるとか到底考えられません。

そもそもキレというのは、体を絞ることで筋肉のカット(筋繊維)が浮き出た状態です。
キレがあるかどうかは体脂肪率と筋肉量で決まります。
キレを出したかったら、ウェイトトレーニングでどんどん負荷を上げていって筋肥大させたうえで、減量をして体脂肪率を下げていくのがセオリーです。

つまり「自重トレーニングで行ったほうがキレのある体になる」というのは何の根拠もないデマということになります。
科学的に根拠のない情報や嘘に惑わされないように気をつけましょう。

今日も筋トレライフを楽しみましょう。

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