筋トレ前にストレッチはやるべきか

筋トレ前にストレッチを行う方は多いですよね。
テレビなどでも、アスリートが入念にストレッチしている映像が流れたりします。
今回はストレッチについてお話したいと思います。

筋トレ前にストレッチはやるべきか

まず、ストレッチをすると関節可動域を確保することが出来ます。
関節可動域は狭いよりも、やはり広いほうが怪我のリスクは減らせます。
また、筋肉が必要以上に興奮することも防げるので、怪我の予防という観点ではストレッチは有効です。

しかし、パフォーマンスの向上という観点では、疑問符が付きます。
最近の研究だとストレッチのマイナス面の報告が目立ちます。
例えば、トレーニング前にストレッチをすると、筋力が下がるというものです。
筋肉を伸ばしすぎると、筋肉が伸びることに慣れてしまって、収縮しにくくなるのではないかと推測されています。

筋肉は緊張が大きすぎると、動きが硬くなってしまったり、睡眠にも影響が出てしまいます。
しかし弛みすぎていても、緊張による硬さを利用した動きが出来ないので、パフォーマンスが下がることがあるのです。

これは精神面にも言えます。
緊張し過ぎると手汗が酷くなったり、頭が真っ白になったりと、実力が発揮できませんよね。
かと言って、寝る時のような凄くリラックスした状態でも実力は発揮できません。
筋肉も精神も、程よい緊張が必要というわけですね。
「筋肉が硬くならないようにしなきゃ!」「緊張しないように…」と、神経質になる必要はないように思えます。

また、ストレッチは筋肉痛の予防には効果がないのではないかという報告もあります。
ストレッチをすると血流が良くなり、筋肉の強張りを解くことも出来るのですが、疲労回復などに過剰な期待は禁物です。
疲労回復を促すなら、マッサージを行ったり、栄養摂取をしっかりしたほうが有効だと思います。

デスクワークなどで長時間、同じ姿勢が続く場合は、ストレッチも充分有効です。
立って伸びをすると、曲がっていた関節が伸びて収縮していた筋肉が伸ばされますので、筋肉がほぐれます。
1~2時間程度、同じ姿勢だっただけでも筋肉が倍くらい硬くなったという報告もありますので、なるべく仕事の合間にこまめに伸びをしたほうが良いでしょう。
伸びをするだけで、筋肉がすぐ元の硬さに戻ることが分かってきています。

リラクゼーションの仕事をしていると「とにかくストレッチが大事だ」みたいな人によく会いますが、ストレッチにはメリットもデメリットもあります。
筋トレやスポーツの前は、じっくりストレッチして伸ばす…というよりはアップを行いながら軽めにストレッチを取り入れる程度で充分なように思います。
柔軟性に問題があるような箇所は、適宜ストレッチを行えば良いでしょう。

今日も筋トレライフを楽しみましょう。

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